バランタイン7年 商品紹介とテイスティングレビュー
今回は新商品の情報の紹介です。
バランタイン7年です!
超名門のブレンデッド、バランタインブランドからの新商品です。
すでにウイスキーファンの中では話題になっていますね。
では詳しく見ていきましょう。
どんなウイスキーなのか
まずボトルの見た目はバランタインファイネストや12年と同じ形状のボトルデザインで、
ラベルは黒く、重厚感のある見た目です。
オフィシャルHPなどに掲載されている写真ではラベル以外の部分(ガラスの部分)が赤色になっているように見えますが、実際は茶褐色です。
私自身も店頭で見たときに思っていた色と印象がだいぶ違って、違う銘柄かと思いました。
ほとんど黒色で統一されているような感じです。
さて、肝心の中身ですが、
7年間の熟成を経た原酒をブレンドした後にバーボン樽で後熟(フィニッシュ)をかけるという製法がとられています。
7年と聞くと珍しい年数表記だなと思われる方も多いと思いますが、
これはバランタインの創業者であり初代マスターブレンダーの「ジョージ・バランタイン」さんが、
当時では珍しい、初めて年数表記をして発売したのが7年のものだったそうです。
いわばバランタインブランドの年数表記物としての原点のようなものなのです。
続いて、香りと味わいのほうを見ていきましょう。
テイスティングレビュー
私のテイスティングレビューと、一流のウイスキー評論家の方のテイスティング記事を参考にしてまとめていきます。
まずは香りから、
バーボン樽で後熟をしている影響なのか、まず初めにバニラ感の強い甘い香りが感じられます。
続いてリンゴのフルーティさもあります。
またクッキーにも似た甘さと香ばしさも同時に感じられます。
7年という短めの熟成年数でありながらアルコール刺激感は控えめで、とがった癖もありません。
スモーキーさはわずかに感じる程度です。
味わいは、
軽やかな口当たりですっきりとしていて、シンプルなバニラ的な甘さ。
とはいえ、ライト過ぎることはなくストレートでは濃厚な甘さも感じられます。
香りでもわかったようにアルコール刺激感はやはり抑えられていてなめらかな印象です。
余韻にも嫌な印象はなく、短めな余韻ですっきりとしています。
ハイボールにすると、非常にすっきりしており甘さも残りますが
食事にも合わせやすそうな穀物感や香ばしさ、ビターさが少し強調されたような印象です。
ファイネスト、7年、12年を比較
バランタインファイネストと比較すると7年のほうが味わいが崩れずゆっくり味わって飲むのが向いていると思います。
また、それに対して12年は華やかさとフルーティさがより強く、ハイボールでも樽感を感じられます。
ファイネストはしっかり目の食事と一緒に食中酒として飲んで、7年で落ち着いたゆっくりとした時間にお好きなおつまみといただくのがいいのではないでしょうか。
ファイネストと7年と12年を比較して一言で表すと、
ファイネストは甘くとにかくすっきり、
7年は甘さとフルーティさの中に香ばしさやビターさ、
12年はフルーティさやより強調されスコッチらしさがしっかり。
そんな印象です。
まとめ
若い熟成年数ですので特別すごい特徴や奥深い味わいこそありませんが、
特にネガティブな要素が見当たらないところにバランタインのブレンディング技術のすごさを感じます。
また、お値段が希望小売価格2100円で買えるというのが非常に魅力的だと思います。
価格的にもファイネストと12年の中間に位置するものということになります。
安価なボトルと思っていたら案外侮れないおいしさがある、それがブレンデッドの良さでもあります。
気になった方はぜひ飲んでみてください。
それでは、
皆様のウイスキーライフがより良いものになりますように。