【超希少】三郎丸蒸留所 ブラックタートル テイスティングレビュー【138本 数量限定品】
非常にレアなウイスキーが手に入りましたのでせっかくなのでレビューをしてみたいと思います。
その名も、三郎丸蒸留所『タートルチョイスシリーズ BLACK TURTLE』
希少ということは当然テイスティングレビューも少ないと思いますので、この記事が誰かの役に立てば幸いです。
早速、内容を見ていきましょう。
どんなウイスキー?
このウイスキーは酒やビッグさんのコラボボトルシリーズ「タートルチョイスシリーズ」の第6弾です。
発売本数はなんと138本限定。しかも酒やビックさん限定発売です。
700ml アルコール度数57%
価格は、税込9,680円
若鶴酒造、三郎丸蒸留所から数量限定で発売されたウイスキーになるのですが、
今回はちょっと面白いコラボの仕組みをしています。
その仕組みはというと、アメリカのシカゴにあるコーヴァル(KOVAL)蒸留所と三郎丸蒸留所とのダブルコラボなんです。
そんなこだわりウイスキーの内容を詳しく説明します。
使用されているウイスキーは三郎丸蒸留所にて蒸留され、6年間熟成されたピーテッドモルト原酒とグレーン原酒をブレンドしたものなのですが、
そのブレンドされた原酒を、コーヴァル蒸留所でプライベートカスクのバーボンの熟成に使用された樽に移し替え、11ヶ月の後熟(フィニッシュ)をしています。
このフィニッシュは、シカゴのコーヴァル蒸留所から空樽を移送して、三郎丸の蒸留所にて行っているそうです。
この時使用されたコーヴァルの樽は特注品で、サイズがとても小さく、少量のみの生産しかできないため今回の発売は138本限定になったとのことです。
樽のサイズが小さいということは樽内のウイスキーの量に対して、樽材に接触する表面積が大きくなりますので大きな樽に比べて熟成が早く進みます。
また、今回フィニッシュの期間は11ヶ月でありフィニッシュとしてはそこそこ長い方だと思います。
つまりフィニッシュの影響をしっかりと受けた味わいになっているのではないかと推測されます。
それでは、テイスティングレビューに移りましょう。
ブラックタートル テイスティングレビュー
まず初めに目を引くラベルデザイン。
タートルチョイスシリーズはこのような漫画調のデザインをしています。
ちなみにここに描かれているカメは酒やビッグのキャラクター「ビッくん」だそうです。
タートルチョイスシリーズすべてに描かれています。
珍しい一風変わったかわいいラベルですね。
バーボン樽熟成らしい赤みの少ない透き通った色合いです。
香りはしっかりとした香り立ちで、想像よりピートの印象が強いです。
そして甘い香りも追いかけてきます。
このピートはスコッチでいうところの内陸系のピート感に似ています。
ラフロイグやアードベッグのようなケミカルなピートというより、
アードモアのような煙っぽいスモーキーさでしつこくないすっきりとした印象です。
苦手な人でなければ受け入れやすい、心地よいスモーキーさです。
そして甘い香りはバニラ系です。
フルーティというより、はちみつやカラメルといった糖を感じる甘い香りです。
度数が高いことも相まってしっかりとした芳醇な香りを感じられます。
飲んでみると、
角のないまろやかで厚みのある甘みが広がります。
そして余韻は少しビターで長く、ピート感が鼻から抜けていきます。
度数が高いので加水をしながら変化を見ていきます。
数滴の加水をすると甘さを強く感じるようになりました。
香りの時に感じた通りのシンプルなバニラ感、カラメル感、そこに加えて樽材のウッディな味わいもあります。
濃厚ですが飲み進めるとブレンデッドらしい飲みやすさも感じましたので飲み飽きない味わいです。
フィニッシュをする前の原酒は6年熟成で決して長い方ではありませんが、十分な熟成感があります。
むしろこれ以上の熟成を行うと渋みなどの嫌な要素が出そうな、そんな気配を感じます。
これがマチュレーションピークか、、、とか根拠もなく勝手に思ってみたり。笑
アルコール度数57%ありますのでコスパもいいですし、
加水による変化を楽しめるのがいいですよね。
テイスティングレビューの要点をまとめると、
煙っぽい心地よいピート感、しっかりした熟成感からくる甘さがバランスよい。
加水がおすすめ。
まとめ
今回は非常に珍しいウイスキーのテイスティングレビューをしていきました。
他に飲んでいる記事が見当たりませんでしたので、気になっている方の参考になったら嬉しいです。
このウイスキーは、ある程度ウイスキーを飲みなれていてストレートで飲むことが多いという方にはおすすめできる一本だと思います。
慣れた方にとっては三郎丸蒸留所ってどんなウイスキー作るんだろうという目線で飲んでみてもいいと思いますし、味わいとしても評価できます。
しかし、私なら初心者にはあまりおすすめしません。
なぜなら、価格もそこそこしますし、ピート系ですし、カスクストレングスレベルの度数に慣れていないと飲みずらいし、加水しながらという飲み方にも慣れていないと思われるからです。
そんな方には同じ三郎丸蒸留所から発売されている、十年明(じゅうねんみょう)あたりがおすすめです。
十年明は価格も3000円台で買えますし、スコッチグレーンウイスキーを混ぜて作られているブレンデッドですが、毛嫌いせず飲んでみるとなかなか面白い味わいをしています。
それでは、今回は三郎丸蒸留所の限定ウイスキー ブラックタートルの紹介でした。
皆様のウイスキーライフがより良いものになりますように。