ウイスキーってどんなお酒? Part.1 原料と種類
ウイスキーのことを全く知らない、または、好きだけどウイスキーの知識は何も知らない。
そんな方に向けてまずは基本的な知識と代表的な銘柄をご紹介します。
Part.1ではウイスキーの原料と種類
Part.2では製造工程
Part.3では代表的な銘柄の紹介
という流れでまとめました。
今回はPart.1ということでウイスキーの原料と種類についてお話していきます。
ウイスキーの定義
「穀類を原料として、糖化、発酵工程の後に蒸溜をおこない、木製の樽で貯蔵熟成させたお酒」
ウイスキーの定義としてはこのようになります。
これだけではわかりにくいと思いますので、この定義をもとに一つずつ解説していきます。
原料の種類
ウイスキーの原料といえばいきなり穀物の種類に言及しているものが多いですが、水と酵母の存在もとても重要です。水と酵母についてはPart.2の製造工程で触れたいと思います。
ウイスキーを深く知ろうと思った際にはこの二つ(特に水)にも注目してみるといいと思います。
ではまず、穀物の種類です。
代表的な原料となる穀物は、大麦(モルト)、小麦、ライ麦、トウモロコシなどです。ウイスキーはこの穀物の種類によって大別されます。特に大麦は発芽させた大麦麦芽を使用します。
世界5大ウイスキーと呼ばれるスコッチウイスキー、ジャパニーズウイスキー、アメリカンウイスキー(バーボンなど)、アイリッシュウイスキー、カナディアンウイスキーの原料を紹介します。
これだけたくさんあると覚えるのも大変ですが、重要なポイントだけ抜粋すると、
グレーンウイスキーは、トウモロコシを中心にライ麦や小麦を使用!
バーボンウイスキーは、トウモロコシが51%以上!
とりあえずはじめはこの三つだけ覚えておけばいいと思います。
ウイスキーの分類
さらにこれらのウイスキーの多くはボトルに詰められる前にヴァッティング(ブレンド)されます。その組み合わせによってウイスキーは分類されています。
スコッチウイスキーを例にその分類を簡単に紹介します。詳しくは各国のウイスキーについての記事で改めて詳しくご紹介します。
シングルモルトウイスキーは、単一の蒸留所の複数のモルト原酒をブレンドしたもの
シングルグレーンウイスキーは、単一の蒸留所の複数のグレーン原酒をブレンドしたもの
ブレンデッドウイスキーは、複数の蒸留所のモルト原酒とグレーン原酒をブレンドしたもの
ブレンデッドモルトウイスキーは、複数の蒸留所のモルト原酒のみをブレンドしたもの
シングルモルトウイスキーは単一の樽の原酒をブレンドせずにそのままボトリングされていると勘違いされるのですが、それはシングルカスクウイスキーといいます。
もう一つよく勘違いされていることとして、多くの一般的なウイスキーはアルコール度数が40~46%のものが多いですが、それは樽から払い出された状態でその度数なのではなく加水されて度数を調整されています。また、バーボンは比較的高いアルコール度数のものが多い傾向があります。
樽から払い出される際に加水を行わずそのままボトリングされるものはカスクストレングスと呼ばれます。
まとめ
ウイスキーの原料と種類について簡単に解説しました。
ウイスキーは生産される国によって原料や呼び方が異なります。
またボトリングされる原酒の内容によっても分類があります。
ウイスキー好きからするとよく知られた内容ですが、初めての方はちょっと難しい内容だと思いますのでたまに見て復習していただければと思います。